私は中学、高校とくに高校時代はあるスポーツに全力で
取り組んでいました。
何をするにもあのときの情熱があればできないことなんて
ないと思っていましたから。
スポーツと言ってもわりとマイナーなもので卓球していたって
自分からは言うことはほとんどありません。
でも、みんながイメージするものとは想像できないものだと
思うんです。
最初は友達が卓球部に入ろうと言われ、私はバスケットに
ということでじゃんけんで私が負けて卓球になったのですが
まぁがんばったので中学の学校では私は一番強かったと
思うのですが、映画が好きで日曜日には映画に行くことが
多かったこと、夏休みや冬休みは家の仕事を手伝う為に
クラブを休むことが多かったことから公式戦に出してもらえ
なかったことで、高校ではおもいっきりやりたいので家の
手伝いはないようにしてくれと親に頼み、がんばりました。
当時、大阪は近畿大学付属高校と興国高校が強く、全国
大会で近高が2位、興国3位とまさに激戦地でした。
そして1年の新人戦。
各校2名が出るのですがその4回戦で第一シードの近高の
●田選手と当たりました。
私は信じられないことに無名でも自分が負けるとは思って
いなかったので相手が誰でも上がることはありませんでし
たが、21-9、21-11とストレートで負けてしまいました。
そしてその選手は優勝しましたが、私は自分よりも強い
人を許せなかったのでした。
ほかにも強い選手はいっぱいいるのでしょうがわたしには
●田選手しかみえていませんでした。
その日からどうやったら●田選手に勝てるかと言うことを
考えました。
相手はレシーブがうまいのでチャンスボールをつくる。
私の結論としてはどんな攻撃も通さない鉄壁の守備力、
そして少ないチャンスを一発で決める攻撃を身につける
と言うことになりました。
そして接戦になれば最後で魔球で勝てるという結論に
なったのでした。
相手がスマッシュを打つときは目線を下げてコースを線で
追い瞬間に反応してスマッシュを取る練習をしました。
そして攻撃では相手のレシーブした玉を頂点で捕らえる
頂点ドライブをバックストレートに決める練習をしたのでした。
バックストレートはコースが短いので難しいのですが
その分、決まりやすいのです。
そして数ヵ月後の次の試合で5回戦またしても●田選手
と当たったのでした。
私の作戦としては1セット目は相手の決まるコースをとく
みることでした。
そして2セット目にはなんとか16-19までは食らいつく、
そして魔球で甘く返って来た玉をスマッシュで5本とって
いただく、そして3セット目はこちらのサーブはすべて
魔球で全開でいただくということでした。
・・・・・
そして試合は始まりました。
1セット目は11-21でやられましたが2セット目
私の思惑通りに16-19となりました。
私はそれまで温存していた魔球で相手がうまく返せず
ゆるく高い返球を3連続スマッシュで19-19となりました。
相手の後ろには相手のチーム名との緑のユニフォーム
がいっぱいでした。
相手が有名なこともあってギャラリーもたくさんいました。
普通なら緊張するのでしょうが思惑通りに進んでいるので
笑みすらこぼれそうになっていました。
私のサーブであと2ポイントはいただきだな^^という感じで
した。
しかし・・ここでアクシデントが起こりました。
私の魔球は普通のサーブよりは高く上げて打つのですが
やや後ろに上がったのでサーブを打つと台の手前の角に
当たって高い弧を描いて相手のコートに入って行きました。
当然スマッシュを打たれると思い目線を下げて必殺の壁
で待ち受けたのです。
しかし・・・
玉が来ません・・・
? と思いながら目線を上げるとゆるい山なりの玉が私の
目の前を通っていくのです・・・
そうです
相手はあがっていたのか高い玉というのにスマッシュを打てず
返すのが精一杯だったのです。
想定外の出来事に私は反応できずにチャンスボールを見送って
しまったのです・・・
会場は爆笑に包まれました。
そして私は恥ずかしくて動揺してしまいました。
次のサーブも恐くて思いっきり回転をかけることができずに
中途半端なサーブで簡単に受けられてやられてしまいました。
その大会も●田選手が優勝しました。
今度こそという私の挑戦は続くのでした。
体を鍛え、夜は社会人の練習に参加しました。
上を目指せば目指すほど分かり合える仲間も増え
面白くなっていくものです。
高校時代をすべて注いだのですが上の大会にはいけません
でした。
しかし、精一杯やったので後悔はなくむしろ充実感でいっぱい
でした。
結果がすべてでだめじゃないかと言われるかもしれませんが
後悔しないことが結果だと思うのです。
そして
その時の情熱があればできないことなどないと思い
どんなことにも立ち向かえる自分ができたのです。
何かに打ち込むと言うのはそれがどんなことでも
大事なことで、きっとその人の自信や財産になると思います。
私はスポーツでも遊びでも1番を目指してしまう
そんな人種なのです。
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