それは本店で起こった事件だった。
若い女のお客様が買い物を終わった袋にステーキ肉6000円分
を入れているのをたまたま来ていた肉屋の社長の奥さんがみつけ
て、「それ買ったんですか?店内にカメラもついていて調べたらわ
かるんですよ。」と言った。
店長を呼んで調べてもらうことになり店長が「お客さんどのレジで
買いましたか?レシートは持っていますか。」と聞いた。
お客さんは「レシートはあるけど肉はあとで買ったのでレシートは
もらってない。」と言った。
お客さんが言うレジのレシートを調べるためにレジのロールを抜いて
調べ出したらお客さんは「時間がないのでとりあえずお金は払って
おきますのでわかったら返しに来てください。」と言って紙に住所を
書いて帰っていった。
お客さんが言うレジのレシートをいくら調べても出てこない。
ほかのレジのレシートを調べてみても出てこなかった。
「まぁお金をもらってるのでいいか・・。」ということで電話がかかって
来たらその時に考えようということになった。
2時間ほど経ってそのお客さんから電話がかかってきた。
「どうなってるんですか、お金を返してもらえるんですか?。」と
言ってきた。
私は「調べたのですがお客様の言うレジではその商品はレジを通っ
てないんです。」と答えた。
お客さんは「そんなはずはない。きちっと調べたの。」と言う。
私は「今日一日待ってください。とりあえずレジ全て調べますので。」
と言って電話を切った。
次の日の3時頃。またお客さんから電話があり「どうなってるの?
疑ったんだからはっきりしないなら謝罪に来い。」と言うことだった。
私は肉屋の社長の奥さんと店長に連絡をしてとりあえずお客さんの
家に伺うことにした。
家の場所がなかなかわからず、聞きまわってなんとか家につくのに
だいぶ時間がかかった。
行くと奥さんに旦那さんもいて、こちらの3人を交えての話になった。
私は「いくらレジのレシートを調べてもステーキ肉だけを買ってる
レシートはなかったんですが。」と言った。
奥さんは「そしたらまるで私が盗ったと言ってるの。」と怒りをあらわに
した。
旦那さんが「家内の言うことではとりあえず店の人がお金を家に
持ってきてくれたと家内は言っていますが、疑われているということな
んですが?。」と言った。
「ええ~~~・・・・・」
私は店長に「誰かお金を返しに来させたの?。」と聞いた。
店長は「そんな話は聞いていないし、指示した覚えもない。」と言っ
た。
私は旦那さんに「こちらにお金を返しには誰も来ていないのですが
いったい誰が持ってきたんでしょうね?。私どもで調べたところでは
肉を買ったレシートもないし私たちがここの来る時も場所がわからな
くて苦労したのに、いったい誰が持ってきたんでしょうか?。」と聞い
た。
その時私は疑いもなく、本当に誰かが持ってきたと思っていたが
店長や肉屋の社長の奥さんは私が遠まわしに「そんなの場所も
わからないのにだれももってくるはずないだろ。」と言ったように
思い、顔が笑いそうになっていた。
とりあえず私たちは引き上げることになった。
帰り道に肉屋の社長の奥さんや店長が「社長よくいうわ~笑いそうに
なったわ~奥さんも嘘を隠すのに誰かがお金を持ってきたとまた
嘘をついて取り返しがつかなくなったね。」と言った。
そうなのかww
私はおおぼけかもしれないが本当に誰かが持ってきたのだと
思っていたので「そうなのか~俺って人を疑うことを知らない
おバカさんだ~。」と思った。
それから次の日、またお客さんから電話がかかってきた。
「市の人権相談所に相談しています。それなりの訴えをします
からそのつもりでいてください。」ということだった。
私はモニターでその時の様子を観てみたらお客さんは食品の
棚の隅でカメラを背にして何かを入れてるようなところが写って
いる。
何かはわかりにくいが入れているのは確かだった。
私は旦那さんに連絡をして会うことにした。
お客さんの家に伺い、旦那さんに表に出てきてもらった。
私は「今日、お客さんから人権相談所に訴えるという電話が
ありましたが、こちらは話をおおっぴらにする気はないんですが
お客さんがこれ以上何がしかを言ってくるのならこちらも覚悟
があります。
確かに店内のカメラははっきりと何を入れているかわかりにくかっ
たですが、専門のところでもっと大きくわかりやすいようにしてもら
い、こちらで訴える方向にしますがいいですか?。
お客さんは確実に万引きをしています。でもお金をもらって
いるのでそこで終わってますが、これ以上言うのなら業務妨害
で訴えますよ。旦那さんは奥さんを疑いたくないということは
わかりますが、奥さんは確実に万引きをしました。」と言った。
それ以降は電話もかかってこなくなった。
しかし、数日たって店長が「あのお客さんが来ていると言ってきた。」
私たちはモニターで様子を伺った。
お客さんはサングラスを掛け頭にはスカーフを被ってわからなく
しているようだと言いたいが、やりすぎで私どもに店に来てると
言ってるようだった。
私と店長は「絶対何かする。」と思っていた。
お客さんは通路のカメラがあるのをわかっていて何かしようと
しているようだった。
お客さんは何やら肉のパックを首から服の中に入れようとしたが
パックが大きくて上手く入らなかった。
あらためて服の隙間を大きくして再度チャレンジして2パックほど
入れたのだった。
私は店長に「おかしいぞ・・絶対今盗った商品を売り場のどこかに
ほりこんでるはずだ。こちらが間違えて捕まえたら文句を言う
つもりだぞ。」と言った。
案の定、雑貨の棚に放り込んであった。
捕まえたらレジで文句を言うつもりだったらしい。
でも捕まえても良かったと思った。
私の店はビデオを店内のモニター12個に写す装置をつけていた。
万引きしたお客さんがしてないと言ったら、店内に証拠のビデオ
を流すのが目的でかなり金額がかかったが作ってもらったもの
だった。
しかし、実際はお客さんがかわいそうなのでそこまではできなかっ
た。
万引きを捕まえるときはよっぽどしっかりした証拠がないと
後で大変なことになる。
実際にその人がやっていても確かな証拠がないとお客さんは
文句を言いたい放題なのだ。
このお客さんも店はお金をもらった以上、問題にしないが
盗ったものにお金を払わされたのが腹が立ったのだろうか
旦那の信頼がなくなるのに腹を立てたのか
「誰かがお金を持ってきた。」と嘘を言った時点で旦那も
わかったはずで、万引きしたくせにプライドが傷ついたのが
こんな嫌がらせにつながったようだった。
万引きしたくせに逆恨みはやめてほしいと思った次第だった。
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