H氏から「すぐ来い。」と連絡があった。
なんでも自分が呼んだらすぐに来ないと気がすまないH氏
にはほとほと参っていた。
行ってみるとそこにうちの会社の会計士がいた。
この会計士はうちの会社が資格を取るために勉強する時間
仕事ができなくても給与を払い、それで資格をとれた経理士
だった。
H氏が紹介してくれというので紹介したが、そのことでうちの
会社の内情も筒抜けになったのだった。
実際にそういうことは言ってはいけないのだが、言わないわけ
にはいかないのがH氏であった。
そして私に「チラシにお金かけすぎなんじゃ~週1回にしとけ。」
と言うのだった。
チラシ代はたしかにお金がかかる。
でもチェーン店でチラシの片面を合同にしている分安くなって
いると説明したが話を聞かない。
私の会社なので「そんなことこっちの勝手だ。」と言いたいが
本店の家主が破産しそうな時に7000万円借りて、返していって
はいるがあと1500万円残っていたので無視はできなかった。
Oー157の貝割れ事件で養老院で死人が出て、その貝割れを
売った店ということで大型店舗のHヶ丘店の売り上げが下がり
Hヶ丘店の赤字が続いているのが問題でもあった。
しかたなく、チラシを週1回に変えて1ヶ月が立った。
全店売上が5000万円以上さがり、余計に厳しくなったのだった。
チラシ屋を辞めた従業員を雇い、印刷機を2台買って自社で
チラシを週1回分作って行くことにした。
H氏にはそれらの経費は各テナントが週2回に戻してくれという
ので各テナントからチラシ代を徴収していると説明した。
実際は嘘なのだが、そのままでいくと売上が下がり続ける
可能性もあったのだった。
H氏は経費を抑えることを自慢する金持ちだ。
金持ちというのはお金を貯めるのが目的で、出費をおさえること
が美徳のようなところがあるのだ。
でも商才があるとは言えない。
スーパーというのは戦争のようなもので市民の消費するお金
を取り合っているようなものだ。
こちらが減ればどこかが増える。
売上が落ちると商品の回転率が落ちて生鮮の鮮度も下がる。
売上が上がるといい方向に回るが、下がると悪い方向にいく
のがスーパーなのだ。
そのときはH氏は素人なりに私の会社の為を思って言っている
のだと思っていたが、それまで起こったいろんなことを考え
るとそうではないような気がしていたのだった。
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