Hヶ丘店を売却したことで本部機能をどこに置くかという
問題があり、私は自社の内装工事をほとんど任せている
●形工務店のマンションを借りることにした。
本店に持っていくことも考えたが、H氏の動向が気になって
いて、本店に親父がいることもあり、何もかもがつつにけ
になるのを恐れたためであった。
2店舗を売却したために売上が急激に落ちているため
いくら売却益があるといっても追いつけない。
借り入れも必要だったが、安い手頃な物件があれば
出店する方法をとるのも一つの方法だった。
しかし、本店を自分のものにしようとする動きをH氏
が見せているためにH氏にわからないようにする必要
があった。
私は、慎重にそれらの案件を進めるのだった。
その日はH氏が「おやっさんも来るので事務所(H清掃)に
来い。」と連絡があった。
H青果の担当者とあっていたが時間がないので同行
してもらったのだった。
しかし、それは罠だったのだ。
私が事務所に行くとH氏が「実印と小切手を持ってきて
これからはここで事務作業をしろ。」と言うのだった。
私は、「なんでここでしなくてはいけないんだ。そんなの
出来るわけないでしょ。支払いや商談、給与の振込
などもPCで操作したりしているのにここで出来るわけ
ない。」と言った。
H氏は「いいからここでしたらいいんじゃ。」といったが
親父が「まぁそこまではしなくていいようにしてくれ。」
と言ったが私にすれば「お前らがどうこう言う問題
じゃないだろ。ふざけんなよ。」という心境だった。
同行していた青果の担当者も「なんでそこまで言わ
れんなあかんねん。」と言ってくれた。
その時だった。
携帯に電話がかかってきたのだった。
電話に出ると「O銀行です、振込がないのですが
支払いが回ってきているので。」と言うのだった。
私は「何処の店ですか?。」と聞いた。
O銀行は「どこもふりこまれていませんが。」と言うの
だった。
「ええ~~」
私は何が起こっているのかわからなかったが
銀行の締め時間まであと20分もない。
私は最初に本店のK店長に電話をした。
K店長は「親父さんから振込をするなと言われた。」
ということだった。
たぶん親父から「H氏が振込をするなといっているので
するな。」と言う連絡がなんらかの脅しもいっしょに
されたものだと判断した。
私は各店に電話を入れ各店長に「支給売上を持って
O銀行に来るように指示したのだった。
その日は全店の振込をすることが決まっているのを
知っていて、その振込がないと小切手が不渡りになる
ことも知っているということは経理も脅して聞き出して
いるということがわかった。
不渡りを機に介入しようとしていることが容易に想像
できたのだった。
各店長が売上を直接持ってきて銀行に頼み込んで
時間は過ぎているがなんとか不渡りは回避できた。
何度も何度も銀行の担当者に頭を下げた。
「お願いします不渡りにしないでください。」と
必死で頼み込む私だが悔しさで胸がいっぱいだった。
各店長に「不渡りになるとどうなるのかわかってるのか
みんな職を失うかも知れないんだぞ。」
と言ったがどう言われたのかはっきり言わない。
自分の会社なのに情けないと思った、そしてH氏の
圧力をみんなが受けないように至急になんとかしなけれ
ばいけないと思ったのだった。
親父は解雇したほうがいいが、そうしたらH氏がすぐに
何らかの手で介入しそうなので何らかの手を打ってから
解雇しようとおもうのだった。
H氏は月500万円以上の収益を出している本店をなんと
か手に入れようとしているのはわかった。
しかし、本店は私の個人名義の物件なので会社をつぶ
してもそう簡単に手に入れることはできないが、繋がり
のある右翼やヤクザを使って手に入れようとしているのは
明らかだった。
しかし、市の指定業者であるH氏が犯罪を犯してまで
無理やり手に入れることができるのだろうかとも思う
のだった。
その日の夕方、私や親父の知り合いの●藤君から電話
があり、「不渡りでたの?親父さんから今日不渡り出たか
ら力になってやってくれと言われた。」ということだった。
力になってやってくれ?
自分でH氏に協力して不渡り出そうとして何言ってるんだ?
力になってくれ?
そんなに資産を持っているとも思えない個人が年商
50億円近くある会社の代表の私のどんな力になると
いうのか?
早くあの糞虫をなんとかしないといけないのは確かだっ
た。
糞虫をなんとかして、みんなが働きやすい職場にしな
ければいけないことは確かだった。
この話を読んでいる人には信じられないことかもしれ
ないが、ヤクザにも警察にも顔が利く、H氏とはそんな
人物なのだ。
しかし、わたしも対抗できなくはなかった。
H氏からの借り入れは約定通り年1000万円ずつ
返済して残り1500万円で売上から見れば1日ちょっと
の金額だが、2店舗閉店で資金がかなり細くなっている
状態なので●津屋店の建物を担保に入れて資金を
調達してすべて終わらせる準備をするのだった。
しかし、目的は金ではなく店舗だということは解って
いる。
そんなことをさせないために私は準備を進めるのだっ
た。
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