私はほぼカードと使用者がひもづけられたのと、誰がいくらポイント
を入力して商品券を出したかを確定させた。
警察に行って、証拠のビデオと、どのカードを誰が使っているかなど
の資料をわたし、調べた被害額も提出した。
警察の担当者は警察の体面もあり、マスコミに連携したいという
申し出があった。
簡単に言えば手柄を世間に示したいということだ。
私はかわいそうなのでなんとか話が大きくならないようにできないか
と言ったが、表立って動くからにはそれは協力して欲しいということだ
った。
そのあと店に帰ったら気の弱い男のアルバイトがいた。
何かしないかと事務所からカメラで観ていたらそのアルバイトの弟
が店内で買い物をしているようだった。
ショッピングカートの上下2つのカゴがみるみるいっぱいになった。
私はおかしいと思い、レジに張り付いた。
商品券を出して買い物をするんだろうと思ったので私はサービスカウ
ンターの中で待機した。
アルバイトの弟はそれから店内を30分ぐらいウロウロしていたが
ダメだと思ったんだろうか、ショッピングカートいっぱいの商品を
元の売り場に返して帰っていった。
私は気の弱そうなアルバイトに「お前な~弟まで悪事に巻き込んで
どうするんじゃ~わかってるんやぞ、なめんなよ。」と言ってやった。
その日は、これ以上被害が出てはいけないので何もしないか確認
して、閉店まで残った。
次の日の朝、衝撃な知らせが入った。
不正を働いたアルバイト7人全員、朝家を出る前に警察に踏み込まれ
逮捕されたということだった。
同時刻にパトカー7台、手分けして逮捕したということだった。
お昼から夕方にかけて親が店に来た。
私と理事長が対応したのだが、来た親は「今まで面倒見てくださった
のにこんなことをしでかしてすいません。惣菜を持って帰らせていただ
いたりして良くしてくださってたのに本当に申し訳ありません。」と言っ
た。
私は惣菜は勝手に売り場から持って帰ってたんだな~と思ったが
これ以上言っても仕方ないので言わなかった。
そして「被害額はこちらで把握しておりますので払っていただいたら
こちらとしても警察に情状酌量してもらえるように話をさせていただき
ます。」と言った。
1人頭、100万円前後だったが、ほとんど回収することができた。
その事件は翌朝、ほとんどの新聞に記事が出た。
2人が未成年ではないために実名で出ていた。
1人は一番真面目そうな大学生の女の子だったが、私は一番頭が
よさそうなこの子が主犯だろうとおもった。
事件からしばらく経った店の忘年会の日、私は警察に現場検証で
呼ばれていたので店に行った。
定休日なので店内は私と警察、それに逮捕されたアルバイト7人
だった。
アルバイトたちはまるで同窓会で久しぶりに会ったような楽しそうな
雰囲気で和気藹々と楽しそうに話をしていた。
悪ぶれた態度はすこしもなかったのが印象的だった。
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