頭を坊主にされたわたしはまるで抜け殻のようだった。
夜になっても眠れない・・
どうしていいかもわからない・・
でも何とかしなくてはいけない。
弟に勝手に社長をさせても会社はできない。
そもそも私の会社を弟がすることを了承していない。
このままではいくらはやっている店でもつぶれるだろう。
そしてH氏が代わることぐらいは予想ができる。
眠れないまま次の日になった。
またH氏の息子と右翼の支部長が迎えに来た。
私は車に乗せられてH氏の事務所に連れて行かれた。
そこには私の親父もいた。
H氏は書類を持ってきてこれにサインをしろと言った。
借用書だった。
私には1億円の借用書、親父には5000万円の借用書だった。
私は「なんでこんなもんにサインできるんじゃ。」と言った。
H氏は「ええから書いたらええんじゃ。」と言う。
H氏は「店守る為なんじゃ。」と言った。
私は「店取るためやろ。」と言い返した。
親父はH氏に親友とおだてられているので書こうとする。
私は親父に「そんなの書いたらみんなとられるんやぞ。」と言うが
親父はそんなことはないとふつうに書いていったのだった。
私は「こんなもの書けるはずないやろ。」と言って書こうとしなかった。
しかし、いつまでも開放しない。
書くまで開放しないのだった。
脅して書かしても恐喝でしかない。
ヤクザよりもおとる糞やろうが・・
わたしはとにかくこんなものを書いても恐喝で無効だ。
とにかく今はここを早くはなれて何とかすることが大事だとおもった。
事務所の表はいかがわしい奴らでいっぱいだ。
私を逃げないようにしているのだった。
今はあきらめて早くここを脱出しようと思った。
私はあきらめてありもしない借金1億円の借用書に名前を書いた。
印鑑は取り上げられているのであとで押すのだろう。
H氏は「●津屋店に貸し金はありませんと書け。」と言った。
私は「●津屋店に2200万円貸しているのにそんなのかけるか!。」
と言ったがH氏は「ええから書いたらええんじゃ~ごちゃごちゃいうな。」
というのだった。
●津屋店は今はわが社の物になっている。
いったいどうして●津屋店が関係あるんだ・・・
めばってもどうすることもできなさそうなので私はサインして実家に送られた。
実家には嫁さんがいた。
嫁さんは何を思ったか私の母親に書類上離婚しとくように言われて
私が署名することなく友達に名前を書いてもらい離婚届を出したと言うの
だった。
恐喝罪(きょうかつざい)とは、暴力 や相手の公表できない弱みを握るなど
して脅迫 すること等で相手を畏怖させ、金銭その他の財物を脅し取ることを
内容とする犯罪。刑法249条 に規定されている。
10年以下の懲役となる。
私の心はボロボロだった。
話を聞くと私がヤクザに追い込まれていてH氏が助けてくれると思っている
ということだった。
私は「盗ろうとしてるのはH氏じゃ~わからんのか~。」と言った。
そして「本店は私の個人名義で盗りようがないんじゃ~。」と言った。
しかし、みんなはまだそんなことはおもっていないようだった。
弟が私の会社をやっていくようになっているので実感がないのだ。
金をすべて抑えられているのでどうすることもできない。
このままではすべてなくなる。
でも頭を坊主にされた自分を嫁に見せたくなかったのが一番こたえた。
情けない自分の姿をさらしたくなかった。
自分は絶対負けないと思ってはいるが徐々に手足をもぎ取られていくようで
どうしたらいいかわからない自分が情けなかった。
そして今度は親父の兄貴にあたる田舎の家におくられるのだった。
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