私が会社に行くとT店のK店長から「ダンボールのおばちゃん
が襲われそうになったと言ってんねん。」と電話があった。
詳しく聞いてみると朝ダンボールを回収している時に麺の
納品業者が酔っ払ってダンボールの回収にきてるおばさん
に抱きついて襲おうとしたということだった。
笑ってはいけないけどおばさんは相当としがいっていたので
顔が引きつってしまった。
そしてそのことを青果の主任Yに言うと「そんな馬鹿な~。」
と言って目から涙をだして笑い出した。
他の従業員もそれを聞いて笑い出した。
笑ってはいかんだろ~と思ったが、私もこらえるのに精一杯
だった。
たしかに世の中にはいろんなタイプの人間がいて好みは
人それぞれだと思うが・・・
でも事件なのでその納品業者に問い合わせて真偽を確かめ
なくてはいけないのでI社員に連絡を取ってもらった。
納品業者の方も確かめるのに時間がかかるようで、しばらく
待って欲しいということだった。
そうしている間にダンボール回収のおばさんがやってきた。
私は「なんか襲われそうになったそうで。」と言った。
おばさんは「もう、怖かったよ~急に抱きつこうとしてきて
逃げようとするととうせんぼするんよ~
前の日は女の子を乗せて来てたけど、今日は一人で酒
飲んで酔っ払ってて本当に怖かったよ~。」と言った。
私は「すいませんね迷惑かけて、向こうにも連絡してるの
で、運転手も二度と来ないようにしますのでと言った。
朝5時ぐらいに店舗のバックヤードだったら誰もいないから
怖いよな~と思った。
「酔っ払ったら相手もわからなくなるのかな俺はお酒は
飲まないのでわからないけど。」と従業員に言うと
「わかるやろ~。」とみんな口を揃えていった。
でもY社員は酒飲みで酔っ払って車を当てて逃げて翌日
車がボコボコになっていることもあった。
酔っ払ったら相手も美人にみえることもあるかもしれないな
~と思う私だった。
Kパンの当て逃げからすぐの出来事だった。
私は本店の2階の事務所で事務の整理をしていた時だった。
「ドーン。」と音がして私のいる事務所が大きく揺れたのだっ
た。
私は慌てて店頭に出たら店舗の右が車に当てられへこんで
いた。
私は追いかけたら私に気づいたようで止まろうと速度を落と
したが、信号が青になった途端にスピードをだして逃げ出し
た。
一旦止まろうとしたので私も歩きかけたが、車が急に逃げ
出したので必死に走って追いかけたが当然追いつけない。
しかし、ナンバープレートを覚えていたのですぐに警察に
連絡をした。
大きなバンというかトラックというかよくレース場で見かける
おしゃれな両翼が開くようになっている車だった。
なんとかレーシングと書いてあったがそこまでは読めなか
った。
次の日に警察から向こうが示談にして欲しいと言っているの
でそちらでそれでいいかどうか判断して欲しいということだっ
た。
あちらの保険会社の人か、会社の人かは忘れたが、私は
「こちらも逃げなかったらテントの一部で補修もしたかもしれ
ないけど逃げたことには本当に腹が立っている。
補修しても同じ色にはならないので全面のテントを張り替え
させてもらう。」と言った。
あちらは「それで結構です。」ということだった。
一部なら10万円そこそこで済んだのに、逃げたせいで
50~60万円かかる。
すぐに車から降りて謝っていればこちらも人間なんだから
ここまで無茶はいわないのにな~と思った。
本人も一緒に謝りにくればこちらももう少しはなんとか考え
たのにな~と思った一件だった。
Kパンと同じところをあたっているので2重取りになるから
考慮することもできたのにな~と思うのだった。
本店の店頭のテントが車に当てられて破損している事件が
あった。
ここの道路は2車線だが、産業地域で路肩が大きく、店の
前はガードレールがないので大型車がUターンするのに
店頭のテントにぶつけることがよくあった。
納品業者の可能性が大きいこともあって、従業員は納品
業者に心当たりがないか確認をとったが、わからなかった。
朝、従業員が市場に仕入れに行く前は何もなってなかった
ということだったので、そのあとの業者の可能性もあった。
6時以降だったらパン屋さんと乳製品の2社ぐらいだった。
でもI社員がKパンに問い合わせたら責任者が、運転手も
知らないと言っているし、車にもそんな形跡はありません
という返答だった。
ところが2日経った朝、私が会社に行くとKパンの責任者と
Kパンの運転手が土下座しているではないかww
どうしたか聞いたら、朝ダンボールを回収にきた私の親戚
にあたるおばさんがみていたということだった。
おばさんは運転手に「自分で言わないといけないよ。」と
言ったんだった。
それを聞いた従業員や店長が怒って電話したらあわてて
店に来て土下座して謝るという事態になったということだっ
た。
従業員は許さないような姿勢だったが、あの人たちはたし
かに悪いし、嘘を言った運転手はどうしようもない。
Kパンの責任者は「こいつはやめさせますから。」と言って
いた。
KパンはYパンとは違い、運送業者、あるいはアルバイトで
運転手は正社員ではない。
だからやめさせるとか言えるんだなともおもった。
でも私の従業員もいつまでも意地を張って怒っているだけ
では何の得にもならないと思った。
プロ野球で元巨人の川上監督は、抗議に行った時にこう
言ったそうだ。
「私も立場上来ているけどそう簡単にジャッジがくつがえる
とは思わないし、あなたがた審判の立場もわかる。
私はセーフだと思ったがあなたたちがアウトというんだった
ら従うしかないが、まぁしっかりジャッジしてくれ。」と言って
審判にプレッシャーを与えてベンチに戻ったそうだ。
それによって巨人に対して審判も甘くなったそうだ。
従業員も会社の看板があってわりと業者に強い姿勢をしめ
すが、それは従業員に対して業者が従っているというより
感謝の看板の力が大きいこともわかって業者に接してほし
いものだと思った。
私はKパンの責任者に「テントは直してくれたらしいし、まぁ
それ以外にパンでサービスしてくれればいいのでもう帰って
くれていいよ。」と言った。
やっぱり会社なんだから利益になる方向に持っていくことが
大事だと思うし、いつかこちらにも落ち度が出来るかもしれな
い。
だから貸しとくところは貸しといたほうが後々のためにいいん
じゃないかと思うのだった。
レジのアルバイトの集団不正事件でとりあえずは一件落着したが
調べたところによるとそれまでにやめたアルバイト3人も不正にポ
イントを打ち込んで商品券をお金に還元していた。
3人とも10万円前後だったが、逮捕されなかったからいいというも
のではない。
私はそれぞれ3人を店に呼び出した。
女の子ばかりだったが、何も知らないように「なんですか。」と聞い
てきた。
私は「聞いて知ってると思うけど、レジで不正に商品券を出して
お金に還元してたのはわかってるんだけど、誰から始めたの?。」
と聞いた。
女の子は「そんなんしらん。」と言ったので私は「調べて全てわかっ
てるからしらんとかは通用しないよ。」と言った。
そしたらその子は「証拠は?証拠あるんやったらだしてや。」と言う。
私は「そしたら捕まった子たちのように捕まってもいいんだな。」と
言うと「証拠もないのにいいかげんにして。」と言って帰っていった。
3人とも同じ返事だった。
3人とも事前に示し合わせているようだった。
私の中ではやったことがあまりにも専門的でレジに精通していないと
わからないようなことだったので、事務員の中にも関係者はいるんじ
ゃないかとは思っていたが、そこまではたどり着けなかった。
あまりにも3人の元アルバイトが「証拠は?。」と強気な言い方だった
ので私はなんとかできないかと思った。
当然、買い物をしていないのに商品券を10万円分も出しているので
まさか1000万円も買い物をしてるはずがない。
買い物履歴からも不正は明らかだった。
私は勝手に理事長の名前で内容証明を作成し、送った。
流石に内容証明となると親もわかるので親と一緒に店に来た。
私は事情を説明し、「今だったらお金を返せばここで話を終わらせる
けどあくまで知らないというのだったら警察に連絡して行くところまで
行くから。」と言った。
「証拠は?というぐらいだからそれでいいでしょ。」と言ってやった。
親は少し困った様子だったが、お金を返すのでそれで穏便にお願い
しますということになった。
犯した罪に対して悪ぶれることもないな~今時の子はと思った。
親の一人は店の管理体制を問題にして突っかかってきた。
確かにそれも問題だけどそれは今後気をつけていくしかない。
管理体制が悪いからといって不正を働いた理由にはならないからだ。
そんな親がいるから子供も悪いことをするんだと思った。
後日、その文句を言った親の娘(不正を働いたアルバイトの妹)が
店に来て鶏肉を万引きした。
その子は「この店は捕まっても警察には連絡しないと聞いたから。」
と言ったが私は「店長が私に代わってからはどんな少ない金額でも
警察に届けているからと警察に連絡して連れて行ってもらった。
親が近所で店舗をかまえているので本当はあまりこんなことはしたく
ない。
なにか嫌がらせや仕返しをされそうなそんなことがないこともないから
だ。
でも決めたことは一貫して行わないとこのこのように「この店は警察に
いわない。」という噂でほかの万引き常連たちのカモにされるからだ。
事実、この店が厳しく対処するようになったことで、近くの店に万引き
の常連たちの溜まり場になっていた。
私はほぼカードと使用者がひもづけられたのと、誰がいくらポイント
を入力して商品券を出したかを確定させた。
警察に行って、証拠のビデオと、どのカードを誰が使っているかなど
の資料をわたし、調べた被害額も提出した。
警察の担当者は警察の体面もあり、マスコミに連携したいという
申し出があった。
簡単に言えば手柄を世間に示したいということだ。
私はかわいそうなのでなんとか話が大きくならないようにできないか
と言ったが、表立って動くからにはそれは協力して欲しいということだ
った。
そのあと店に帰ったら気の弱い男のアルバイトがいた。
何かしないかと事務所からカメラで観ていたらそのアルバイトの弟
が店内で買い物をしているようだった。
ショッピングカートの上下2つのカゴがみるみるいっぱいになった。
私はおかしいと思い、レジに張り付いた。
商品券を出して買い物をするんだろうと思ったので私はサービスカウ
ンターの中で待機した。
アルバイトの弟はそれから店内を30分ぐらいウロウロしていたが
ダメだと思ったんだろうか、ショッピングカートいっぱいの商品を
元の売り場に返して帰っていった。
私は気の弱そうなアルバイトに「お前な~弟まで悪事に巻き込んで
どうするんじゃ~わかってるんやぞ、なめんなよ。」と言ってやった。
その日は、これ以上被害が出てはいけないので何もしないか確認
して、閉店まで残った。
次の日の朝、衝撃な知らせが入った。
不正を働いたアルバイト7人全員、朝家を出る前に警察に踏み込まれ
逮捕されたということだった。
同時刻にパトカー7台、手分けして逮捕したということだった。
お昼から夕方にかけて親が店に来た。
私と理事長が対応したのだが、来た親は「今まで面倒見てくださった
のにこんなことをしでかしてすいません。惣菜を持って帰らせていただ
いたりして良くしてくださってたのに本当に申し訳ありません。」と言っ
た。
私は惣菜は勝手に売り場から持って帰ってたんだな~と思ったが
これ以上言っても仕方ないので言わなかった。
そして「被害額はこちらで把握しておりますので払っていただいたら
こちらとしても警察に情状酌量してもらえるように話をさせていただき
ます。」と言った。
1人頭、100万円前後だったが、ほとんど回収することができた。
その事件は翌朝、ほとんどの新聞に記事が出た。
2人が未成年ではないために実名で出ていた。
1人は一番真面目そうな大学生の女の子だったが、私は一番頭が
よさそうなこの子が主犯だろうとおもった。
事件からしばらく経った店の忘年会の日、私は警察に現場検証で
呼ばれていたので店に行った。
定休日なので店内は私と警察、それに逮捕されたアルバイト7人
だった。
アルバイトたちはまるで同窓会で久しぶりに会ったような楽しそうな
雰囲気で和気藹々と楽しそうに話をしていた。
悪ぶれた態度はすこしもなかったのが印象的だった。
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